好きこそものの上手なれ

 コロナウイルスの影響で社会は突然の変化を求められている状況です。実際にこんな田舎にもリモートワークをしているという人が患者様でいらっしゃいました。

 フェイスブックを眺めていると、こんな投稿がありました。

 

【教育のオンライン化で格差は広がる】

「学ぶ力」、つまり、学ぶ意欲や学び方が重要な要因であり、この格差はこどもではなく、実は大人の方が格差は広がるはずである、と。

 これを見て、子供時代、小さな公園でも一日中遊べたことを思い出しました。空を見て、雲をクジラに見立てたり、砂場で遊んでお城を作ったり、おにごっこに飽きたら、ドロケイをしたり、独自のルールを組み込んで遊んだり、あれやこれやと工夫を凝らして、遊んでいました。

 大人の学びも、根本的に遊びに通じているべきである、そう思うのです。興味関心が起動しないことには、学びが加速しない。合目的な理由で始めてみても、それが続かない。皆さんもよく経験されたことが有ると思います。

 台湾で出会ったある大学生は、日本語がとても流暢でした。その方は日本のドラマが好きで、ドラマを見ている内に日本語を学習したそうです。好きな俳優のセリフを覚えたり、そこまでのめり込んでいたそうです。

 学びたいと思うよりも、自身の中の「好き」を見つめ直すことが明日の学習に繋がるはずです。

「好きこそものの上手なれ」

 この言葉は、安土桃山時代の茶道を確立した千利休の戒めの言葉です。

器用さと稽古と好きのそのうちで、好きこそものの上手なりけれ

 元の言葉は上記のようです。道を究めていくには「器用さ」と「稽古」「興味を持っていること」の三つが必要であると述べ、その中でも一番大事なものが「好きであること」だと言っています。

 ここでいう「稽古」が現代でゆう生涯学習であったりするのでしょう。そこのあたりはまた、世阿弥『花伝所』あたりを深堀りしたいと思います。

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