相撲からみる日本の作法。そこから見える、コミュニケーション技術。

最近の相撲協会は不祥事続きで良いニュースが少ないですね。

相撲ファンとしてとても悲しいです。。。

遠藤関、三役昇進待った無し!!おめでとうございます!!!

相撲好きと言うと、お前はじじいかとよく言われます。相撲はじじいだけが観るものではないと強く言いたいです。

相撲好きになったのは3年ほど前で、能登の穴水町出身の遠藤関を応援しています。

 


 

相撲から見える日本の方法

相撲は日本の国技というだけであって、非常に日本の作法がよく現れていると思います。

日本の作法とは松岡正剛先生の言葉を借りれば

 

「あわせ・かさね・きそい・そろい」

 

です。

バスケや野球・サッカーは審判の一声でいきなり「きそい」が始まるが相撲は異なります。

相撲は立ち合いでお互いの呼吸を「あわせる」ために幕内では4分間の制限時間があります。

お互いの呼吸が合って「きそい」つまり取り組みがはじまります。

 

 

日本の方法から考えるコミュニケーション

 

近頃感じるのはコミュニケーション(意思疎通)こそ、

「あわせ・かさね・きそい・そろい」ではないでしょうか。

 

お互いの理解・気持ちを「あわせ」、意見を「かさね」、ときには「きそい」、そして「そろい」に到達するのです。

 

日本人はその中でもあわせを重要視する文化なのかもしれません

 

あくまで華岡見解です。

 

医療にも通ずる日本の方法

 

医学生の特権として外来見学があります。

先輩医師の外来を見学し、その技術を盗む場です。

外来見学は先生によってはとってもツマラナイものであり、逆にとっても有益なものでもあります。

 

医学部6年間でたくさんの外来見学をしてきて感じることは、

患者さんが納得した、もしくは満足した顔で帰る医者は総じて

この「あわせ」が上手だということです。

 

つまり、その時の患者さんの気持ちを予想し汲み取り

共感的態度により「あわせ」をおこなうのがスムーズなのです。

 

また、「あわせ」を行うことで「そろい」がきちんと揃うのです

 

初めから合っていないものがそもそも揃うはずもないのです。

 

私が思うに「そろい」とは決して薬の話をして、会話を切り上げることではありません。

 

そう感じたのは自分からは滅多に薬の話を話題しない問診術をおこなう先生の外来を見学したからです。

 

他の国の例として、私は台湾とハワイに各1ヶ月ずつの留学経験があるが、

台湾人やハワイの人は日本人より「かさね」もしくは「きそい」に進むのが得意です

 

つまり、医者にガツガツ質問をすることをあまり躊躇わない人が多い。あくまで傾向の話です。

 

結論

 

最近、コミュニケーションということに意識を飛ばすあまりに、相撲までもヒントに見えてくるのでありました。

 

国ごとによる人間の性質の違いは容易に想像ができます。

日本の方法、つまり、「「あわせ・かさね・きそい・そろい」

を意識することで医療への応用の見え方も現れてくる気がします。

それは、医療だけに止まらず汎用性の大きい考え方であると感じます。

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