医療2.0

どうも「華岡、研修医になるげんて」、略して「はなるん」の研修医一年目の華岡です。

今日の研修もとても濃かったです。

私の研修している病院は民医連に加盟していて、民医連に加盟している病院には共同組織というのがつきものです。

なんじゃそりゃと思われた方もたくさんおられるかと思います。(この記事を書いている今はアクセス数がほぼ0なのは知っています。笑)

まず、名前が硬いです。共同組織というのは。

別名は「友の会」といいます。

 

友の会とは

 

京都中・右京健康友の会からの引用

健康友の会は、平和で安心して住み続けられるまちづくりをめざして、医療や福祉・介護の事業所や地域の諸団体と協力し、

健康と福祉・介護のネットワークを広げる取り組みをすすめている自主的な組織です。

ということだそうです。

 

わたしも、最初聞いたとき謎組織と思っていました。友の会の皆様ごめんなさい。

 

今では、民医連の魅力の一つであり、これからの時代のまちづくりの最先端をいっているとすら感じています。

友の会は本当に末恐ろしく、大抵の発足動機が、「○○さんからこういう相談を受けて、わたしもそのことに共感をして、それを実現してみた」ということです。

例えば、デイサービスに来ている独居の患者さんが家で一人でさみしいという相談を受けて、地域の人が集える喫茶を作ってみて独居の人たちのために送り迎えをするというような感じです。

めちゃくちゃ凄くないですか。

現代において、純粋に相手の心を「共感」して、それを実行に打つすことができる人はどれだけいるでしょうか。

他にも、この地域では最近シングルマザーの家計が増えてきたぞと察知し、SOSの声を聞くと中高生のために引退した先生をボランティアで週一でお呼びして学習教室を開いたり。

他にも例は尽きることがありません。

この共感力の高さ、そして実行力の高さには毎度感服させられます。

これからの時代はこの「共感力」の高さがとても重要になってくるのではないかと感じています。

お金2.0から感じる友の会の可能性

お金2.0にも書いてあったことなのですが、お金が価値の中心であった時代から、日常品が飽和しテクノロジーが発達してきた現在、人は「お金」を中心に動くのではなく、「価値」を感じるものに動くようになると。また、価値のないものにはお金も回らなくなる時代が到来し得ると。

つまり、資本主義社会から価値主義社会の到来が間近なのではないかと。

詳細は「お金2.0」を読んでもらいたいですが、医療界においてもどんどん資本主義社会の限界が近づいているように感じます。

日本の画期的な国民皆保険制度や高齢者医療の現状が日本の社会保障費を増大させ、それは日本の財政の3割を占めるほどに膨らんでいます。

このような社会の現状で、既にお互いの価値を「共感」し実行に移せている友の会や民医連のノウハウがこれからの医療情勢や日本の財政を救う手だてになるのではないかと個人的に感じています。

医療界も医局制度やアメリカやヨーロッパナイズドされた医療から脱却し医療2.0を考えていく必要があると思います。

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