漢方の脈診 

どうも、「華岡、研修医になるげんて」、略して「はなるん」の華岡です。

世間はGWですが、私は特に予定もなく毎朝患者さんのもとに行き、診察をして昼をゆっくりと過ごす毎日です。

徳田安春先生やウィリアム・オスラー先生などご高名な先生方は「患者さんのもとに行って、話を聞きなさい。患者さんは真実を語る」とよく仰られます。

そのお言葉を忠実に守れているわけではありませんが、自分の中の信念みたいなもので、毎日欠かさず病院に行って診察をしています。今のところ土日も。

 

昨日、さっそく毎日診察をしていてよかったなと思う瞬間に出くわしました。患者さんにとってはバッドニュースでしたが。。。

毎日診察していることで、いち早く変化に気づくことができ、検査に踏み込み治療を変更することができたかと思います、

パラレルワールドは、存在するわけないのですが、もし今回の状況を見逃していたらどうなっていたか寒気が若干します。

 

漢方の脈診

漢方の脈診ができるようになりたいので、漢方的に脈診を取るように努めています。

今回、様子の異変に気付けたのもこの漢方の脈診からです。

患者さんの体調が如実にわかりよい。漢方に興味が無い人でも体得する価値はあると考える。

華岡オリジナルの拙い図を参照してもらうと、関が橈骨茎状突起に相当します。その遠位部が寸、近位部が尺となります。

右手と左手で対応する臓器が異なり、以下のようになります。

右手:寸:肺 関:脾臓 尺:心包

左手:寸:心臓 関:肝臓 尺:腎臓

そして、脈診の基本の考え方で大切なのは以下の4つです。

【浮脈】 指を軽く当てるだけですぐにはっきりと触れる脈
【沈脈】 指を軽く当てただけでは拍動を触れず、深く圧迫して初めて触れる脈
【実脈】 按圧している指を力強く押し返してくる力のある脈
【虚脈】 按圧している指を力強く押し返してくる力のない脈

 

先ずは、対応する臓腑を覚え、大きく2段階で脈を触れてみることからスタートしてみてください。軽く触れてみて浮脈を確認し、少しずつ強く脈を押していき沈脈を確認する。

沈脈を確認する際に脈の押し返す力をみて、強ければ実脈。弱ければ虚脈。そして、どこの臓腑に実脈あるいは虚脈が存在するかを確認する。

 

浮脈が分かれば、傷寒論的な太陽病がわかります。太陽部位とは、「上」と「表」、具体的には、頭頂より背中、脊柱、腰、踵に至るまでを指し、つまり、病邪がからだの表在組織や身体上部に停滞するものを太陽病といいます。病状としては、浮脈、頭痛、悪寒、発熱、項背部痛などがみられます。所謂、風邪の症状です。

太陽病を超え少陽病になると脈は浮であることが少なくなります。

今回の体験

今回、私が漢方の脈診を使って患者さんの異変に気付けたのは、入院当初脈が浮いていたのが、治療経過とともに浮脈が改善されていきました。ですが、昨日は再度浮脈を感じることができ、おかしいなと思い、その他の症状にも中を向けて問診をしたり、所見をとることができました。漢方の脈診は今後とも続けていきたいと思います。

PS 華岡の予想

不明熱の鑑別で、感染症、自己免疫疾患、悪性腫瘍の3つが挙げられていることが多いのですが、この中で脈浮になるのは感染症だけなのではないのかなと予想しています。

その他では消耗して、脈が沈であることが多いのではないかと考えています。

この予想結果はまた追々報告していきます。

 

 

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