どうも研修医一年目の華岡です。
今日はある金沢でも有名な不動産屋さんに行き、今立ち上げようとしている新たなコワーキングスペースの提案をしてきました。
都会の友達にコワーキングスペースについて尋ねると当然でしょと言わんばかりの顔をされますが、金沢ではまだまだ知名度は低いものです。
そして、コワーキングスペースというと社会人が集い、スペースを共有しているという印象が強いのですが、
我々が作り出そうとしているのは、何か刺激を求めている学生や社会人が集い、そしてお互いの化学反反応によりおこる「ものづくり」をコンセプトとしています。
そのような編集的な場所を是非とも作りたいということでチームのメンバーと不動産屋に訪れました。
感触はまずまず。一先ず前進といった形です。
またそちらの方も少しづつ記事にしていけたらなと思っています。
コミットメント?インセンティブ?とは
コワーキングスペースは英語にするとco-working spaceです。
coという接頭辞はラテン語 cum が由来です。cum は together「共に」を意味します。cum を含む英単語には companyや cooperation などがあります。
つまりコワーキングスペースとは「一緒に働く場所」です。
最近の日本にはこのような横文字が色々とはびこっています。
インセンティブ、コミットメントなどなど素人にはわかりにくい言葉ばかりです。
ですが、それがある業界では浸透し、日本語になっています。
横文字ではなく日本語をきちんと喋れと批判の声を聴くことは少なくはないですが、私はこの流れは日本においては至って普通でかつ、日本的であるなと感じます。
台湾で感じた違和感
いわゆる和製英語が日本的だな感じた理由の前に、一つのエピソードを紹介します。
大学6年生の5月に1ヵ月間、台北医科大学に留学していました。
その時に、台湾人同士の会話を聞いてる中で少し違和感を感じました。
それはちょこちょこ、中国語の中に英語の発音の言葉が入ることでした。
例えば、「中国語~~、the united states 、 中国語~~」
みたいな感じで、唐突に英語の発音で英語の単語が入ります。
恐らく外国の方が日本人同士の会話を聞いていてわかる個所というのはゼロでしょう。たとえ、和製英語が含まれていたとしても。
その時、初めて英語というのも日本的な形で溶け込んでいるのだなと感心したのを覚えています。
台湾や中国では英語はあくまで英語です。
日本全国に蔓延る1300周年
また、わたしは日本全国を旅するのが好きなのですが、よく1300周年という文字を見かけます。
白山では昨年開山1300周年を迎え、福井県高浜町の青葉山でも開山1300周年、高野山は数年前に1200周年など。
その他にも1300周年を見たことを記憶しています。
網野善彦さんの「日本の歴史を読み直す」でも期日されてあったのですが、
倭の国から中国大陸のシステムを導入して、日本国ができてから大体1300周年なのです。
その時には、日本は無文字文化でしたが、中国から漢字を受け入れ、そのままの発音や用法を受け入れるのではなく、
自分たちの形、つまり日本の形として編集し「ひらがな」や「かたかな」を作り上げました。
日本にもし中国語をそのままの形で導入していたら、今頃中国語を話していたかもしれません。
和製英語こそが日本の方法なのではないか
そして今、英語も我々は日本的な編集によって、和製英語として使用しています。
このように考えると日本は編集的に様々なことを自分の方法に置き換えることが得意な国なのだと感じています。
そして、かなり話は飛躍しますが、漢方や西洋医学という2つのスタンダードを共存させて治療を行うということは、
日本人だからこそ上手くできるではないかと感じています。
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