漢方とは?②~西洋と東洋の思想の源流から見るそれぞれの医学~

どうも、研修医1年目の華岡です。

華岡の趣味はもっぱら神社巡りです。神社巡りをし、松岡正剛先生の本に出会いすっかり東洋思想の虜になってしまいました。

中医学というのは五行陰陽説という哲学のもとになり立ち、その理論は中医学の全てに根深くかかわっており、

東洋思想とは西洋思想と比べてどういうものかということをざっくりと理解すると、漢方や中医学の考えがすっと理解できるかと思います。


 

西洋と東洋の違い

極論で説明すると、西洋は砂漠の文明で一神教とすると、東洋は水と森の文明で多神多仏です。

つまり、西洋では砂漠が多く砂漠の中での決断が非常に重要になってきます。ある方向に行けば、

オアシスがあるかも知れないが、ある方向には全く何もない。

このような場合に、生き延びるためにはこっちにオアシスがあると導いてくれる唯一神が必要です。

 

東洋の場合ですと、あっちに行けば何か果物が取れるかもしれない、向こうに行けば動物に出くわして襲われるかもしれない。

はたまた違う方向に行けば、小川が流れているかもしれない。

こういった状況にしっかりと話し合いをして状況判断する必要があります

だれかが偉いとかではなく総合的に判断する必要があります。故に多神教になります。

 

また、西洋では理性が発達し合理的に物事を考える傾向にあります。西洋の考えは極力わかりやすく還元的にものごとを考えるものです。

それに対して、東洋の例えば、仏教の教えというのは理論的ではなく長年修行をしなければ真の仏教の教えの会得はないのです。

つまり、学問おいて西洋ではロゴス(理性)が発展し、東洋ではフィシス(自然)が発展したといえます。

フィシスというのは非常に捉えににくい概念なので、学問だけで得られるものではなく長年の修行や精進によって漸く得られるものです。

 

ヘラクレイトスの「同じ川には二度と入れない」という言葉があり、これがフィシスをよく表しています。

西洋のロゴス(理性)的に考えると川というのは見た目に何ら変わりがなく、同じじゃんと。

それを東洋的のフィシス(自然)的に考えると感覚を重視し、今流れている水は数秒後には下流に流れていき同じ川ではないじゃんと。

 

また他の例では、ロゴス(理性)では一個一個のリンゴの形が変わってもリンゴじゃん、同じじゃんというような考え。

フィシス(自然)ではリンゴの一個一個は違ったものとして捉え人間の感覚的なものを重視する。

 

多少乱暴な捉え方で極論で書いています。ご了承ください。

 

というように、西洋と東洋では基盤とする考えが全く異なり、そこから様々な学問が発達しています。

このような違いを理解することで、西洋一辺倒の至上主義から逃れられるかと思います。

中医学と漢方の違い

前回の記事にも紹介したように漢方は5-6世紀に日本に伝わり、江戸時代に日本で独自に発達したものです。

そして、生薬、処方、鍼灸の治療など両者の相違点は多く存在します。

 

私が考える日本で漢方を学ぶことの利点は、西洋医学の医師でも漢方処方が可能である点です。

中国、台湾、韓国は2元制の医学教育のスタイルをとっています。

というのは、西洋医学で学んだドクターは西洋医学の処方や診察しかできない。

日本の場合はそれとは異なり、1元制の医療体制ですので、西洋医学の医師が漢方の処方をすることができます。

そうなんです、漢方と西洋医学がどちらの視点ももって臨床できるのは実は日本だけなんです。

 

結論

漢方、そして東洋思想を身に付けつというのは診療の幅が広がり、とてもアドバンテージだと考えます。

これからの世の中において東洋的なものの捉え方は非常に重要になってくると考えます。

そのことについてはまた追々書いていきたいと思います。

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