風邪の時に、銀翹散を!

風邪の時、みなさんどうしてますか?
 
市販薬買って様子をみる。
すぐに病院へ行く。
とりあえず、家で休んでみる。
 
人それぞれの対処方法だと思います。
特にこのコロナ騒ぎの中。病院へ行くのも一つ億劫だと思います。
 
冬から春先にかけての風邪で
今回、オススメしたいのは市販薬の中でも、「銀翹散」です。
 
風邪のはじめに喉からきて、
寒気がしない  ← ココポイント
ご飯を食べると、不快感がある。
 
皆さん、経験したことありますよね。
そういう時に、「銀翹散」がよく効きます。
 
個人的な経験でいうと、銀翹散を飲むとすーと
効いて、咽頭痛の症状が直様改善しました。
 
 
葛根湯との使い分けは簡単に、
「寒気」のある無しです。
 
寒気があっても少しな場合は、銀翹散。
寒気がある場合は、是非、葛根湯を選んで、
1日に4-5回ほど汗が出るまで服用してみてください。
そして、その日は布団に入って暖かくして休みましょう。
汗が出すぎると良くないので、飲み過ぎや暖かくしすぎには注意です。
 
 
では、銀翹散について解説をしていきます。
 
 
  • 銀翹散の概要
・主役となる金銀花と連翹の名前から「銀翹散」と名付けられました。
・現代では風邪やインフルエンザに常用されています。
・風邪によるのどの痛み、口の乾き、咳が症状として目安です。
・日本では原典の「銀翹散」に芦根の代わりに羚羊角を加えています。
 
  • 原典
・清代の名医・呉鞠通『温病条弁』に記載されています。
・「太陰風温、温熱、温疫、冬温、但熱不悪寒而渇者、辛涼平剤銀翹散主之」
 
  • 適応症
適応症:表熱証、風温証
症状:発熱、咽頭痛、頭痛、無汗あるいは汗ばむ程度の口渇などで、目の充血、咳嗽などを伴うことがあります。
舌:舌尖部と舌辺が赤い、舌苔は白~微黄で薄い。
 
*寒気があるかないかが重要な手がかりとなります。
 
  • 注意

呉鞠通「上焦を治するは羽のごとし、軽きにあらざれば挙がらず」

 上記のように呉鞠通が述べており、銀翹散は軽めの症状に良く効きますが、病が裏に入り、呼吸症状や咳や痰が出現する場合は効き目はあがりません。短期間の服用として、連用は控えましょう。目安として2日間、服用しても改善しない時は中止とします。
 
 そして、寒気があり、水様な鼻水が出て、咽頭痛ないときは「葛根湯」を用いましょう!寒気を乗り越え、発熱し、特に咽頭の乾きと痛みが出て、鼻汁が粘稠で黄色くなり、舌尖も紅のときは「銀翹散」の出番です。
 
  • 葛根湯と銀翹散
葛根湯:寒性の風邪 
銀翹散:熱性の風邪 表熱を呈するものに使用します。
*麻黄湯は葛根湯よりも強い薬なので医師の診断で使用した方が無難です。
 
  • 弁証の参考ポイント
①春・冬に発生する外感熱病では、風温を考えます。
②春季に発病する春温と鑑別が必要です。
 
*春温は、病気の初期から高熱、つよい口渇・甚だしい意識障害やけいれんなどの裏熱の症候があるのが特徴です。
 
『黄帝内経』「冬に寒傷るれば、春に必ず温を病む」
にもとづいて、春温は「伏寒化熱」によって発生する「伏気温病」とみなされています。
 
 
  • 銀翹散の構成生薬
・金銀花
性質:甘味、寒性
効能:清熱解毒
 
・連翹
性質:苦味、寒性
効能:清熱解毒、消癰散結
 
・薄荷
性質:辛味、涼性
効能:疏散風熱、清利頭目
 
。桔梗
性質:苦、辛味、平性
効能:宣肺、去痰、利咽、排膿。
 
・甘草
性質:甘味、平性
効能:補脾、潤肺、止咳、止痛、解毒など
 
・淡竹葉
性質:甘味、寒性
効能:清熱除煩、利尿通淋
 
・荊芥
性質:辛味、微温性
効能:解表、痙攣止め、止血
 
・淡豆豉
性質:辛、甘味、寒性
効能:解表、除煩
 
・牛蒡子
性質:辛、苦味、寒性
効能:疏風清熱、利咽消腫
 
・羚羊角
性質:鹹味、寒性
効能:清熱解毒、熄風、明目
*高熱や痙攣に効く
 
金銀花・連翹:主薬で、病因の風温邪気を制す(清熱解毒・疏散風熱)
羚羊角:主薬の清熱解毒の薬効を高めて、痙攣を止める。
薄荷:体から風温の邪気を外に押し出す(疏散風熱)
荊芥・淡豆豉:主薬を助け、邪気を表から押し出す(解表散邪)
淡竹葉:温邪を抑え、熱による煩躁を除去する(清熱除煩)
牛蒡子・桔梗:喉の腫れを消し、痰を取り除く(利咽消腫、化痰止咳)
甘草:利咽止咳、そして各生薬の関係を調和する。
*諸薬はとも清熱解毒・疏散風熱の効能を示す
 
 
 少量の辛温薬を大剤の清涼薬に配合し、辛散透邪の効能をもちながら温燥の弊害なく、辛涼で平和な剤であるために、
 
 
 呉鞠通は本方を「辛涼平剤」と称して「この方の妙は、予めその虚を護り、純然と上焦を清粛し、中下を犯さず、開門揖盗(門を開けて賊をひき入れる)」の弊なく、軽をもって実を去るの能あり、これを用いるに法を得れば、自然と功を奏す」
 
 
と述べています。
 
 
後半にかけて、少々マニアックになっていますが
是非、銀翹散を試しに服用してみてください。
 
参考文献
1. Youtube 中医学の視点から市販の漢方を選ぼう
2. 神戸中医学研究会編著 『中医臨床のための温病学入門』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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